今回は、SIMフリースマートフォン「HUAWEI P9」について。
HUAWEI P9は、国内向けには2016年6月17日から発売となっているHUAWEI Pシリーズのフラッグシップモデル。
ライカの協力を得て開発されたデュアルレンズ、高級感ある外装、高感度の指紋認証センサー、8コアプロセッサー HUAWEI Kirin 955を搭載するなど、低価格帯の製品が多いSIMフリースマートフォンでは目立つハイエンドモデルとなっている。
HUAWEI P9 紹介
前回、ファーウェイの会社紹介のスライドを載せましたが、今回はHUAWEI P9の紹介スライド。担当は会社紹介に引き続き、ファーウェイ・ジャパン 須藤孝夫氏
最大の特徴といえるダブルカメラ。カメラは全てが「ライカ品質」であることをアピール。
2つカメラは役割がそれぞれ別れており、一方がRGBセンサーで色彩を認識、もう一方はモノクロセンサーで光や輪郭をとらえるためのもの。
iPhone 7 Plusよりも明るく写真が撮れるとのこと。(ファーウェイ調べ)
シャッターは、長くても1秒以内に切れる仕様。
3つのフォーカスシステムを組み合わせることで、暗い場所でも素早くピント合わせが可能。
「ライカ品質」の独特の色あいを再現できる「フィルムモード」
「モノクロモード」は、モノクロセンサーを別途搭載することでカラーフィルターを使うことなく実現。
撮影中、撮影後でもボケ味を調整できる「ワイドアパーチャー」
エッジ部分にダイアモンドカットを施すなど、高級感のある仕上げ。
ハリウッドシネマ規格の色域に完全対応する5.2インチFHDディスプレイ。
ファーウェイのスマートフォンとしては、キャリアアグリゲーション(CA)対応の1号機。
指紋認証を使うと0.5秒以内にスリープから復帰。紛失対策としてSDカードを暗号化、単体では読み出せないようにすることも可能。
HUAWEI P9 実機
手元にきた端末はミスティックシルバーでした。他にチタニウムグレー、レッド、ブルーのカラーバリエーション。
全面、背面
側面
上部、下部
カメラ部アップ。レンズの出っ張りがなしなので、水族館などでガラスに押し付けて撮影なんてことも可能。
前面上部アップ。ガラスの後ろの加工が特徴的。
仕上げの精度は高く、キュッと引き締まったイメージで、好きなタイプ。
モバイルプリンスとGAPSIS長田さんのトークセッション
長田さん:
ニュースなどのチェックで、Chromeでタブを50枚程度開いても実用レベルの速度が維持されるなど「高パフォーマンスなのが良い」。「50枚」に関して会場からはどよめきが…。
参考として、Antutu Benchmarkの結果。
SoC "HUAWEI Kirin"の由来は、どうやら"Dragon"の対抗で「麒麟」らしい。
モバイルプリンス:
「カメラ推し」ということで作例がいくつか。
プロモード。ガラスに押し付けて撮影した夜景。
三脚使用、シャッタースピード 2秒
専用センサーがあることで「スマホらしくない味のあるモノクロ写真」
カメラに関しては長田さんからも「スーパームーンの時に手持ちで撮った写真を拡大すると月の模様までわかる。」
指紋センサーは認証だけではなく、通知センターの表示やギャラリーでのスワイプなど機能割り当て可能。
端末管理アプリで文書や写真のロックをかけることが可能。
モバイルプリンス:
付属品が充実しているのが良い。
充電器やUSBケーブル(A to C)、変換アダプタ(micro-B to C)が付属しているのに加えて、本体用のクリアケースが付いているのがうれしい。
デザインは「急激にオシャレになった」「彼女ができたのかな?」という表現は同じ感想。
ッドとブルーの新色で「勝負下着の色を追加」
当日は会場に新色はなく、また「社内にもなく、量販店にしかない状態」というので、別の日に行ったビックロに「レッド」の展示があったので参考として。
タッチ&トライでの雑感
・ ナックルジェスチャー、スマートスクリーンショット
紹介では話に挙がりませんでしたが、HUAWEIのスマートフォンに搭載されている機能として面白いのが「ナックルジェスチャー」
指の関節でダブルタップするとスクリーンショットの採取
指2本の関節でダブルタップすると画面の動画撮影
といった感じで、指の腹ではなく関節を使って操作する機能が用意されています。
端末レビューでブログを書く際、スクリーンショットは画面に表示されている領域ごとに別れたものを載せることになりますが、採取ミスや数が増えて意外に面倒。
そんな人向けになのか、指関節でタッチ後に"Sの字"を書くと、画面に表示中の内容だけではなくスクロールして全体のスクリーンショットが獲れます。少し時間はかかりますが、動きも含めて面白い機能です。
設定の端末情報、HUAWEIのWebページを採取した例
・ カメラ関連
イベントでのスライドや製品のWebページの大半がカメラ機能に割かれていることからわかるように最大のウリはカメラ機能。イベントで試用した印象は概ね好感触。
カメラはオートで適当にしか撮れない人間ですが、ピントが思ったところにすぐ合い、シャッターも軽快に切れるのでストレスなくバシバシと撮れる。また、シャッター音も控えめなのが嬉しい。
連続撮影しても温度警告などが出てカメラアプリが終了するといったことは無かったですが、↓のような持ち方をすると端末側面(特に親指の付け根あたり)がかなり熱くなるのは、ちょっと気になるところ。
左端のスワイプで「モード」を設定するメニューが出るなどは説明を受けないと気付けないなど、単にフルオートで撮るだけなら支障はないものの、「プロモード」など充実した機能のフル活用を考えると、カメラアプリのUIは改善の余地があるように感じます。
作例:
・ その他
端末にはSIMが挿されておらず通話品質などは確認できず。
ホーム画面はフラットな構造で右から左にスワイプするとアプリドロワーが表示される。アプリドロワーボタンがないので、最初にアプリを呼び出そうした際は???となってしまった。加えて、ついつい "○"なホームボタンを押してしまう。
個人的にはアプリドロワーボタンがある方が好みなので、ホームアプリは別のものをインストールすることになりそう。
マルチタスク画面は、サムネイルが1枚1枚独立なので切り替える先を探すのに時間がかかる。サムネイルのカードが重なって表示される標準的な方式の方が好み。
会場で撮影した写真等をUSBメモリに吸い上げるのに手間取り苦労した。
端末側のUSB端子はType-Cなので、従来のmicro-B形状のOTG対応製品はそのままでは使用できない。(HUAWEI P9自体はOTGに対応している)
会場には付属品の変換アダプタ(micro-B to C)の用意は無かったので他参加者の方から変換アダプタを借り、持参したSanDisk Ultra Dual USB Drive 3.0を接続してみたが外部ストレージとして認識しなかった。端子がType-Cオスになっているリーダーを借りてみたものの認識せず、結局は同時に試用していたMateBookにHUAWEI P9を接続して内部ストレージの内容をコピーした後、MateBookのドック経由でUSBメモリを接続してコピーすることでデータを持ち帰ることができた。
このあたりはType-Cな機器がまだ少ないこともあり、当面は試行錯誤することになりそう。
ちょっと気になったのは紹介スライドやWebページでは「ダブルカメラ」での表記、撮影した写真には「DUAL CAMERA」とブレがあること。端末そのもの機能には影響はしませんが…。
まとめ
会場内での2時間程度だけでは、どうしても外観とカメラについてが中心となってしまうので、やはり最低でも2週間から1ヶ月くらいは使ってみないと使い勝手の詳細な報告やメーカーが推している機能以外を掘り下げての評価は難しい。
短い時間の中で評価する限りでは、カメラ用途に特化した1台として検討するには良い端末だと思います。
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