まずは、サークルスペースへ足を運んでくださった方、周囲のサークル参加の方、スタッフの方、そして全来場者の皆様へ、お礼と感謝を申し上げます。
今回も報告と備忘録を兼ねて、反省点や雑感等を簡単にまとめます。
技術書典5にサークル参加した結果を端的に表現すると「全てボクの不徳の致すところ」。
すべてが上手く回った技術書典4の時の感想文と比べて、いきなり不穏当な内容でアレですが…。
今回の頒布結果:
最終的な被チェックには到底遠く及ばない頒布数という結果でした。
新刊『どこからでもVPNリモートアクセスする本』に関しては、本として刷った分は完売、ダウンロードカードはその半数程度でした。当初予定では「本」を倍量で持込むつもりだったのに何故それをできなかったかの理由は後述。
既刊は『Google Homeにおしゃべりしてもらう本』『Raspberry PiとGoogle Homeで赤外線リモコンをアレでナニする本』が新刊の4割程度、『無線LAN中継器を自作する本』は新刊の2割程度。
トータルで見れば「爆死」というほどでは無いものの、既刊に関してはハケた数は夏コミ後に増刷した量とほぼ同じ、つまり在庫が減ってない状態なので、ちょっと困ったなと…。
無理があったスケジュール:
8/1に当落通知を見て「あ17」とか、光栄には思うものの、目ん玉飛び出るような場所に配置されちゃった…というのが正直なところで、執筆時間が厳しいのにどうしようというカンジで当初から怪しい雰囲気。
8月から9月上旬までは本業都合で別の原稿にかかりきりで『どこからでもVPNリモートアクセスする本』に取りかかれたのが9月後半でした。(そんなキツキツのスケジュールなのに3連休に原稿ブン投げて現実逃避の突発家族旅行とかしたのでボクが全面的に悪いのですが…。)
前回の反省点で「自家製本するにしても締切は早期に設定する」を挙げたにも関わらず、切羽詰まったスケジュールをギリギリまで粘るために「自家印刷・製本すれば何とかなる」との甘い見込みで業務用複合機 (EPSON LP-M5300)を自宅に導入したものの、慣れない機材でクセを把握しないままのぶっつけ本番だったので、印刷速度の見積りが甘いとか、途中でトナーが足りなくなるとか(7日から8日にかけての深夜にトナーの緊急デリバーをHYPER98卿に依頼してなんとか乗り切った。)、印刷工程でトラブりまくったので、原稿がFIXした前日7日15時頃から印刷をはじめて、予定部数の半分ができあがったのは当日午前8時頃でした。
結局、徹夜での会場入り…。
「あ」ブロックという場所の難しさ:
前世紀にコミケにサークル参加していた頃は、スペースに人が来ることすら稀な状況で、そんな経験しかないところに、技術書典4で初めて列ができ、夏コミ(C94)でも15時頃までひっきりなしで人が来る状態、そして今回は事実上の隔離スペース送りw
今回配置された「あ」ブロックという場所は、これまでの島中とは完全に違う世界で戸惑いました。(とはいえ、周囲のサークルと比べて客足スカスカなので完全に晒し者でしたが…。)
「あ」ブロックに配置されたことで問題になったのは島中とは違う人の動きと列形成の難しさ。右隣りの「東京ラビットハウス」erukitiさんもレポートで書いてますが、周囲に長い列があるので人の移動方向が島中と違ってほぼ前後のみ、ただしボクのところは横2列に並んで3人程度だったので並ばずに横から割って入って来る方がいたり、立ち読みの方が滞留した際に両隣のサークルスペースを侵犯ということが度々あったので、閉会後に「運営側に許可を取って床に誘導用の養生テープでも貼っておくべきだった」と後悔(帰り間際にはerukitiさんと、そんな話をしたり)。
販売面でも多少のハンデというか、会場がウナギの寝床な形状かつ最奥に位置するため、ほぼ物色が終わったと思われる方がたどり着く状態では、せっかく手に取って貰っても「絶対欲しい!」と思わせるインパクトに欠けるせいか、14時頃からは購入にはなかなか結びつかなかったように思います。
また設営面では、夏コミの仕様とほぼ同じだったので、列で視線が遮られると何の本があるのかわからないといった問題も(しかしながら人手不足で呼込み要員なんて配置できない)。
「あ17」という場所に配置されたメリットとしては、サークルスペースに空間的な余裕があったこと。(「い」ブロックなどの他の壁際スペースも同様かと思いますが。)
前回はワンオペだったので今回は応援に入って貰いましたが、内側に2人でいても在庫管理がやりやすかったし、交代できるおかげで昼食のオニギリを食べたり、2度ほど座って休憩が取れました。
前回あれほど苦しんだトイレですが、結局今回もトイレに行きませんでした。イベント中にペットボトルの水2本、お茶1本(それぞれ500ml)を摂取したにも関わらず、何故か催さなかった…。
やはり「本」で欲しい人が多い:
12時45分頃に新刊の物理本が完売、ダウンロードカード販売へ移行した事をTwitterで告知した途端に一気に勢いが沈静化、以降はマターリモードになりました。
やはり「本」を売切った後のダウンロードカード販売は、よっぽとじゃないと客足激減になるようです。(技術書典4の時は、それほど勢いは変わらなかったですが…)
ということで、予定の半分しか自家製本できず、予定数を搬入できなかったことが敗因。
これも前回の反省点で「本は可能限り潤沢に用意する」として挙げたとおり。
簡易POSシステムで記録を付けてられない:
技術書典4のイベントレポートの最後で今後の方向性として挙げた「簡易POSシステムの導入」ですが、「あ」ブロックという場所においては、人間の入力処理が追い付かず完全にボトルネックに。
夏コミから実戦投入して、その際は十分に活用できていたものでしたが、今回は購入者の多さに敗れ去りました。
下のような適当すぎる画面がダメなのもありますが…。
販売時にデータ入力を別でやる方式では、忙しさに負けて後から入力したり、その際に間違えたりするのでは、簡易POSシステムの導入の目的の1つは「釣銭ミス防止」だったので、そんな使い方では全く導入の意味が無く、要再検討。
作り直すとしたら、通信しないで全てを完結するという仕様は引き継ぎたいとは思います。
今後の予定:
次の同人誌即売会への参加予定ですが、帰省等の都合で冬コミ (C95)は申込みをスキップしたので、委託での頒布を考えています。
詳細が決まりましたら、このブログまたは「huhka.com - 技術系同人誌 サポートページ」にてお知らせする予定です。
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